◆性器ヘルペス
性器ヘルペスはヒト単純疱疹ウイルス(HSV)の感染でおこります。発症経過や臨床症状により急性初発型、慢性再発型、誘発型、無症候型の4つに分類されます。急性初発型は、HSVに初めて感染して性器ヘルペスを起こす。感染機会(セックスが大部分)の数日後に発熱し、性器に発赤・水疱・びらん(水疱が破れて分泌物がでる)ができて、激しい痛みをおこし、また、足のつけ根のリンパ節が腫れてきます。しかし、早期に正しい治療を受ければ(アシクロビル等の投与)、1、2週間で治ります。しかし急性初発型が治癒したのち、約3分の1が慢性再発型に移行します。この場合、疲労・月経・かぜなどで体調が悪くなると、反復性の性器ヘルペスをおこします。他人へ感染させる不安もあります。
誘発型は、知らないうちにかかっていたHSVが、本人の抵抗力が著しく落ちたときに再活性化しておこるもので、急性初発型と同様に激しい症状をおこします。骨盤内の神経節に何年間も潜伏していたHSVが、激しい疲労、ステロイドや抗がん剤の投与、糖尿病の悪化などで免疫力が低下すると再活性化します。無症候型は、自覚症状・他覚所見が何もないにもかかわらず、不定期に性器からHSVがでるので、注意が必要です。母子感染の危険があるので、妊娠中の女性は特に注意が必要です。(泌尿器科・性病科・婦人科)