◆卵巣癌
初期にはほとんど症状はありません。卵巣癌には、転移しにくい癌と転移しやすい癌があります。転移しにくい卵巣癌は、癌ができてから長期間卵巣内にとどまって発育しますから、腫瘍がまだ大きくないうちは、検診などで婦人科の診察を受けた時に偶然発見されることもあります。10代から高齢の方まで幅広く発症し、40代以降に多く見られます。腫瘍が大きくなると下腹部にしこりがあったり、圧迫感があったり、あるいは膀胱が圧迫されて尿が近くなるなどの症状がでます。卵巣は表層上皮・胚細胞・性腺間質・間質からなりますが、腫瘍は癌だけでなく良性のものも含めて、これらのどの組織にも発生します。転移しやすい癌の場合は、腫瘍が卵巣内であまり大きくならないうちに転移してしまうため、腹水のために腹部全体が大きくなるとか、胸水がたまって息切れがするなど、転移による症状ではじめて異常を自覚することが少なくありません。治療には手術や化学療法を合わせたものが中心になります。
(婦人科)